※コラム※ロコモと運動器不安定症の違い
こんばんは。
三十路健康太郎です(^^)/
ロコモ特集でロコモについて、調べていると、
処々で、「運動器不安定症」という言葉が出現
していたので、本記事でご説明させて頂きます。
まずは、ここで内容チェック!
運動器不安定症とは
運動器不安定症は、高齢化によって移動能力や
バランス能力が低下してしまい、閉じこもりの
リスク、または転倒のリスクが高まった状態を
指します。
運動器不安定症の診断方法について
診断方法は全部で2つパターンがあります。
1つ目は、運動機能障害をきたす病気である
以下11個の項目に過去なったことがある、
もしくは現在治療中の方
①脊椎圧迫骨折および各種脊柱変型(亀背、高度腰椎後弯・側弯など)
②下肢の骨折(大腿骨頚部骨折など)
③骨粗鬆症
④変形性関節症(股関節、膝関節など)
⑤腰部脊柱管狭窄症
⑥脊髄障害 (頚部脊髄症、 脊髄損傷など)
⑦神経・筋疾患
⑧関節リウマチおよび各種関節炎
⑨下肢切断後
⑩長期臥床後の運動器廃用
⑪高頻度転倒者
2つ目は、1つ目の項目を満たしかつ、
日常生活自立度ならびに運動機能が
以下の機能評価基準に該当する者
1 日常生活自立度判定基準ランクJまたはAに相当
2 運動機能:1)または2)
1)開眼片脚起立時:15秒未満
2)3m timed up-and-go(TUG)テスト:11秒以上
(参考)
日常生活自立度判定基準ランクJ:
⇒生活自立、独力で外出できる
日常生活自立度判定基準ランクA:
⇒準寝たきり、介助なしには外出できない
■開眼片脚起立時間
両手を腰に当て、片脚を床から5cm程挙げ、
立っていられる時間を測定します。
大きくからだが揺れて倒れそうになるか、
挙げた足が床に接地するまでの時間を測定します。
■3m Timed up and go test
椅子に座った姿勢から立ち上がり、3m先の
目印点で折り返し、再び椅子に座るまでの
時間を測定します。
危険のない範囲で出来るだけ速く歩くように
指示します。
転倒に対する予防がとくに大切で、
医療・介護施設職員が付き添って歩くなどの
予防策が必要です。
ロコモと運動器不安定症の違いはコレ!
ロコモティブシンドロームは運動器不安定症を
含む概念であり、運動器不安定症は何かしらの
運動器の病気になったものを指すのに対し、
ロコモティブシンドロームは病気になる前の
移動能力低下している状態も含めた概念です。